乗鞍岳のイワヒバリとホシガラス〜母の探鳥録〜
ここ2年?ほど、信州にいる母がバードウオッチングに熱心になっています。
母の父、つまり私の祖父は栃木に住んでいるのですが、こちらは筋金入りの鳥好きで、若かりし頃はカメラを片手に三脚背負って野山に入り、目当ての鳥をフィルムに収めるまで朝から晩まで粘ることもしばしばだったとか。
撮った鳥の写真が県の野鳥図鑑に載ったこともあるそうです。
そんな祖父もここ最近は足腰が弱り、遠出をすることがあまりできなくなってしまいました。
人間、動けなくなってくるとどうしても気弱になるもの。
そんな祖父にささやかな楽しみを、と母は定年した父を相棒に、これまで50年間見向きもしなかった信州の野鳥の写真を撮りまくるようになったのです。
日々、野山に行っては様々な小鳥の写真を収め、せっせと祖父に写真をメールで送っています。
祖父もそれを楽しみにしているようで、珍しい鳥が撮れているときは図鑑を引っ張りだして「これは〇〇だ」と母に鳥の種類を教えたりしています。
孫としては祖父が楽しそうにしているのは喜ばしいことです。また、元来運動不足だった母が鳥を追って野山を歩きまわる事は足腰の鍛錬にもなるし、定年後の夫婦の楽しみとしてバードウオッチングが定着したのは良かったと思っています。
私も信州の実家に帰るとその度に撮りためた鳥の写真を見せられるのですが、まあその数たるやすごい。
こんなにも色々な鳥達がいたのかと驚かされるほどです。
最近では私にもメールで写真が届くようになったので、せっかくだからここで紹介していこうと思います。
直近で送られてきたのは乗鞍岳で撮ったというイワヒバリとホシガラス。
本命は雷鳥だったらしいけど、これを目当てにバズーカのようなスゴイレンズを用意するベテランウォッチャーもいるらしく、まあまあレアらしい。
これがイワヒバリ
これがホシガラス
本当に星柄のカラスって感じ。
正直、写真だけみても「ふーん」てなもんだけど、実際に付き合ってみると案外楽しいんです。
私も何度かバードウオッチングについていったことがあります。
まずは、鳴き声を頼りに小鳥を探すのですが声がしてもなかなか姿が見えない。
だけど、母達はすぐにどこに鳥がとまっているか見つけるんですよね。老眼だから遠くのものにピントが合いやすいんだろうか。
そうこうしながら珍しめな鳥とかを見つけることが出来るとやっぱりテンションあがります。
こうしたアウトドアも悪くない。一緒に鳥を見に行くことも親孝行になるのなら折を見て付き合ってあげたいなと思います。