実験系お菓子「つかめる!ふしぎ玉」を三十路のおっさんが買ってみたらめちゃくちゃ教育的良品だった!
子どものころ、欲しくてしょうがなかったけど、買ってもらえなかったお菓子の代表格といえば「ねるねるねるね」といった実験系お菓子。
当時は「体に悪いから」と買ってもらえなかったけど、実は保存料&合成着色料はゼロ!今では「知育菓子」というジャンルになっているそうです。
先日、スーパーで何気なくお菓子コーナーを眺めていたらこんなものを見つけました。
「つかめる!ふしぎ玉」
「ねるねるねるね」を販売しているKracieの商品です。
液体がつかめる不思議な実験体験ができるお菓子だそうで...
おもしろそうやんけ...!
といい歳こいたおっさんがほぼ衝動買いをしてしまいました。
ところがどっこい(古っ)このお菓子、めちゃくちゃ楽しいだけでなく、一歩踏み込むと非常に教育的な良品だったのです。先入観で買い控えていた親御さん!これは「アリ」だと思います!
つかめる!ふしぎ玉をつくってみよう!
パッケージを開けてみると、
- ふしぎジュースのもと
- ぶどう玉のもと
- ソーダ玉のもと
3つのパウダーと、それらを水で溶くためのパレットに、攪拌用のスプーンが2種類。
まず、パレットを3つに切り分けて容器の内側のラインまで水を注いで、それぞれにパウダーを入れてスプーンでよく混ぜます。
混ぜた後がこんな感じ。
興味深いのが裏面の「作り方」に「それぞれ約70回混ぜます」とめちゃくちゃ具体的に混ぜる回数が書かれていたこと!
「完全に溶けるまで」とかでも良さそうなのに「70」という数字を出すところが実験っぽい!なんてテンションがあがりました( ´艸`)
この後は大きなスプーンに「玉のもと」を入れて緑色の「ふしぎジュース」の中にゆっくり沈めてからひっくり返し、玉を「ふしぎジュース」に落とします。
ちょうど小さじ一杯分ですね。
これを「玉のもと」がなくなるまで繰り返します。
落とした後はこんな感じ。
落とした直後は、液体だからふよふよと漂うような感じがありますが、じきに固まってきてちゃんと玉になりました。
落としたら5分待ちます!
ふしぎ玉を手にもってみよう!
そして5分後、玉をスプーンですくってみると...
キレーな青い玉ができました!ぷるんぷるんしていてぷよぷよみたい( ´艸`)
おそるおそる指でつまんでみると...
ちゃんとつかめました!
触感はぷるんぷるんのぽよっぽよ!
本当に水の表面に薄い膜ができていて水をつかんでいるような感じでした!
ちなみにどれくらい頑丈なのかな?と思ってちょっと力を入れたら水風船が破裂したみたいにバッシャーンとはじけてしまいました。
中身は完全な液体です!
食べてみると口の中でソーダ味のジュースがブシャー!とはじけるのでお菓子としても美味しいし何より楽しい!
三十路のおっさん、知育菓子を堪能いたしました。。。
ふしぎ玉の不思議をしらべよう!
さて、ちびっ子達は「わー楽しい!」で良いですが、おっさんは「なぜ固まるか」というそのからくりを突き止めねば気が済まぬ。
とりあえずパッケージの成分表示を見てみると、
乳酸カルシウムとアルギン酸ナトリウムとあります!
この二つの成分に液体をぽよぽよにする秘密があるに違いない!(むしろ他に成分がない!)
ということで、この二つの成分をキーワードに調べてみると、
そのものずばりの実験動画が!
そして「ねとらぼ」にこの実験の詳しい解説がありました。それによると、
なぜぽよぽよになるのか。アルギン酸ナトリウムに含まれた「アルギン酸」とは、褐藻などに含まれている多糖類かつ食物繊維の一種で、ワカメやコンブのぬるぬるの素。これが乳酸カルシウムのカルシウムイオンと反応することで、「アルギン酸カルシウム」という水に溶けないゲル状の物質に変化する。ぽよぽよした膜の部分だ。アルギン酸カルシウムは人体への害もないため、人工イクラの皮膜に使われるなど、液体を包み込む手段として食品や飲食業界で幅広く活用されている。
ということ!
人工イクラの被膜にも使われている方法なんですねー!
実験の元ネタがペットボトル代わりに水を持ち運ぶために発表されたものだとは思わなかった。
すると今回の「ふしぎ玉」はさしずめ持ち運びができるソーダとぶどうジュースですね( ´艸`)
むすび
うーん、勉強になりました。
たかが子ども向けのお菓子と思ってなめてはいけません。れっきとした化学実験でした。
年末に親戚の子ども達と一緒に遊んだら盛り上がることは間違いなしだし、一歩踏み込めば非常に教育的!
「体に悪そうだから」と先入観で決めてかかっては非常にもったいない商品だと思いました!ぜひ親子で楽しむといいお菓子だと思います!