三十路たぬきの日々是好日

大学で働く三十路の多趣味男が、仕事や事実上事実婚状態の事実に苦悩しながらも前に進もうとする日々を素直に綴っていきます。教育、仕事、マインドフルネス、事実婚、趣味のお話などなど

睡蓮とメダカと愛情と

メダカが卵を産んだ。

 

去年の春から睡蓮の栽培にチャレンジをしている。睡蓮の球根を4号の植木鉢に埋め込んだ状態で植木鉢ごと水を張った睡蓮鉢の中に沈める。GW頃になると葉っぱが出てきて初夏の頃にはツボミがつき始め、秋の終わりまで花が咲き続ける。

 

去年は初めてながら、綺麗な紫の花がたくさん咲いた。

f:id:ak-act1-scene5:20190406222650j:image

睡蓮栽培をする上で避けられないのがボウフラ、つまり蚊の幼虫の発生である。

初夏の頃、睡蓮鉢を覗き込むと5ミリくらいのボウフラが水面にたくさん浮かんでいて、体をクネクネさせている。

集合住宅一階のベランダが栽培場所だから、ワンワンと蚊が湧くと近隣のみなさんからの視線がチクチクと刺さりそうでかなわない。

そこでボウフラを食べまくってもらうべくメダカを睡蓮鉢に入れることにしたのである。

 

メダカ達は優秀に役目を全うし、お陰で我が家の睡蓮鉢が発生源と思しき蚊はちっとも飛び回らなかった。

 

秋を過ぎるとボウフラも湧かなくなり、睡蓮も成長を止める。冬になってもしばらくの間外に出しっぱなしにしていたが、ある朝急に冷え込んだものだから睡蓮鉢に3センチの氷が張ってしまった。

さすがマズイと思って屋内に避難させた。メダカは100キンで購入した小さなガラス瓶で越冬をさせていたのだか、2月の中頃にふと見ると一匹のおしりにブドウの房のようになったタマゴがぶら下がっている。

 

まさかこんないい加減な飼育環境でタマゴを産んでくれるとは思わなかったから、見つけた時は思わず声を上げて喜んだ。

 

親メダカは口に入るものであればなんでも食べてしまうらしく、お腹を痛めた我が子であってもその例外ではないそうなので、小筆の先でそっとタマゴを回収し、別の器に隔離しておいた。

 

しかし、メダカの産卵期は春に入ってからというからちょっぴり早産ではある。

ネットで調べてみるとだいたい2週間くらいで孵化するというけどゼンゼンその気配もない。

 

「こりゃあダメかもなぁ」とあきらめ気分で1ヶ月後の3月中旬にタマゴを隔離していた器をみると、なんと数ミリ程度の稚魚が元気にぴょこぴょこ泳ぎ回っているではないか!

通常の倍の時間をかけたものの、しっかりと命は育まれていたのである。

 

後で調べたことだが、メダカが孵化する目安として、「250℃日」という考えがあるらしい。

水温が25℃だとして、その環境が10日間続くと孵化するというもので、それに従って考えると、まだ寒々しい2月の産卵のため水温が上がらず250℃日に到達するのにずっと時間がかかってしまったということだ。

 

そうだとしても、250/30日では水温8.3℃ということになってしまう。

いくらなんでも室内に入れていたからそんな氷水みたいなことはないだろうけど、逆境に負けずに無事に生まれて来てくれた逞しいちびっ子メダカ達である。

 

生まれたてのメダカは2〜3日は体内の栄養で過ごせるが、普通のエサだと大きすぎて食べることができない。

稚魚の死因第1位が餓死だというくらいだから、この辺の配慮は大切だ。目の前に食べ物があって食べたくても食べられないまま死んでいくなんて可哀想すぎる。

 

大人用のエサをすりこぎ棒でゴリゴリ潰してパウダー状にしたものを与えてみると、しっかり食べてくれた。

 

まるで離乳食を作って子どもに食べさせる親の気分である。

目を凝らさないと見えないほどちびっ子だった子メダカも5ミリ、1センチと日に日に大きくなってきた。

f:id:ak-act1-scene5:20190407153107j:image

 

だんだん情もわいてきて、メダカをずっと眺めていたら彼女が「私よりメダカばっかりかまってる」と言われた。

 

睡蓮もメダカもそうだが、やっぱり手間暇と愛情をかけてすくすく大きくなってくれると嬉しい。

これは一方で、手間暇・愛情・努力・労力をかけた結果、期待した結果が伴わないと面白くないという逆説が成り立つ可能性があるわけだけど…

日々ちょっとした成長を見つけることができればその対象が我が子でも、自分でも、メダカでも嬉しく感じて次のモチベーションに繋がるかもしれない。

 

とにかく今はメダカの成長を感じるのが楽しくてしょうがない。

 

そんな私の気持ちを知ってか知らずか、先日、彼女が夕飯のごはんにシラスをたっぷりかけて出してきた。

ちっとは彼女の期待にも応えてやらねばならないらしい…