〜趣味の見つけ方〜「恋は落ちるもの。趣味は飛び降りるもの。」
先日、職場の先輩と仕事終わりにメシを一緒に食べに行ったときのことです。
「オレ、全然趣味がないんだよね〜。ってか趣味ってどうやって作ればいいのかが分からない。でもこれから先、仕事して休みの日には寝て過ごすだけだと人生楽しめてない気がするんだよね。」
と思わぬ悩み相談を受けました。
私の多趣味っぷりは自他共に広く認めるところであり、趣味について相談するならコイツだと思われていたようです。
この先輩に限ったことではありませんが「趣味を持ちたいけど何やればいいのかわからない」という悩みをかかえている方は案外に多いように思います。
ただ、私は思うのです。
「趣味はないといけないものではない」
「恋は落ちるもの。趣味は飛び降りるもの」
だと。
趣味がないことを嘆く人に、「じゃあこんなのやってみたら?」と提案をしたことがある人も多いと思います。ですがその提案の多くは実ることがありません。
なぜなら、本人が心から興味をそそられていないからです。
そしてたとえその提案が素晴らしいものであったとしても、「続けられるか心配」「お金がかかりそう」「時間がない」のいずれかのセリフが「へぇー、面白そう」の次に飛び出してきます。
全くもってナンセンス。
話を聞いただけで続くか続かないかなんて分かりゃしません。趣味自体が合理的な人生において「あってもなくても構わないもの」つまり「ムダ」なので、多少なりともお金も時間もかかるものなのです。
ただ、合理的な人生ってなんだか味気ないですよね。
人生を豊かにするために、必ずしも必要ではない出費をし、時間をかけて楽しむ「ムダ」こそが趣味なんじゃないかと思います。
そして、貴重なお金と時間をかけるわけですから自分がやってみたいと思うものにチャレンジすることがとっても大切です。
「楽しめる」というのが一番大事ですからね!
楽しめないことにお金と時間を使うことは精神衛生上もよろしくありません。
頭では「何かをやりたい」と思っていても、時間やお金、その他の心配が拭えなかったり、「面白そう」という食指がどうしても動かないのなら「今はその時ではなく、もっと頑張るべきものがあるということなんだ」と前向きに捉えるのが良いのではないでしょうか。
やってみたいことはあるけど、続けられるかわからないという理由で二の足を踏んでいる方もいらっしゃると思います。
就活中の学生によくみられることですが「趣味」と「特技」を同義で考えている方がこう考えやすい傾向があるように思います。
趣味が高じて特技になることはよくあることですが、特技は必ずしも趣味ではありません。
例えば私の場合、趣味で似顔絵を描きまくっているうちに特技といえる自信がつくようになりました。
一方で趣味でもなんでもないけど、魚を猫よりキレイに食べることができることも私の昔からの特技です(笑
「趣味とするからには、(特技といえるレベルになるまで)続けなければならない」というのは、ほぼ無自覚の思い込みです。
私ははじめた趣味が続かなくてもいいと思っています。
興味はその時々で移ろっていくものです。
むしろ、興味のあることをどんどん試してみて、なんか違うと思ったらさっさと他の面白そうなことに挑戦してみる方がいい。
そうすることで、経験という肥やしを得ることが出来るし、自分はどんなことに興味を持ちやすくて、どんなことは続きにくいのかということがだんだんとわかってきます。
そしてつまみぐいの趣味だとしても、そこから得られる経験と知識が絡まり合ってふと思いもよらないインスピレーションやアイデアを閃くときもあるのです。
「面白そうだと思ったら、とりあえずやってみる」
これが趣味探しのシンプルな第一歩です。
自分から飛び込んでみないと何も始まりませんし、自分がハマるかもわかりません。
ちょっと興味を持てるものが見つかったら、そのことについて色々と調べてみるのもおススメです。
最近ではyoutubeでもありとあらゆるジャンルの動画がアップされています。私も釣りを始めたばかりの時、釣り動画を見まくっていました。関連する動画をながめてみたり、本やネットで調べてみると知識が増えます。知識が増えるとさらに知りたい欲求、やってみたい欲求が湧いてきてモチベーションを高めることが出来ると思います。
私自身がこれまでに「趣味」として手を出してみたことを思いつくままに挙げていくと、
朗読
ジャグリング
折り紙
切り絵
ゼンタングルアート
似顔絵
万華鏡作り
釣り
メダカの繁殖
睡蓮の栽培
水引細工
手まり作り…
流石にちょっと節操がないかな…という気もしますが、一応どれも細々と続いています(笑
そして、その分だけ自分のなかの引き出しも増えたと思っています。
出来ることが増えるって楽しいですよ!
こうして並べてみると「手先を使った細かい作業」「ものづくり」「人に喜んでもらえる、楽しんでもらえるもの」ということが共通項と言えそうです。大学職員でなしに職人にでもなった方が良かったりして(笑
これからも多分色々なことに手を出しそうな気がしますが、似顔絵・手まり・釣りは長いこと続けていく気がします。
冒頭で登場した先輩には釣りの楽しさをアツ語ったところちょっとだけ興味をもってくれたみたいですが、さて、どうでしょうか…