【手まり】ミニミニ手まりで歌舞伎由来の模様をかがってみたよ。
連休が終わる時って、寂しくなりますね。
何が寂しいって朝早く起きなきゃならんのが寂しい。
仕事だから当然、早起きしなきゃならないんですが休みの日は心ゆくまで時間を気にせず布団に潜っていられる。
でも、そんなせっかくの休日にもかかわらず、ふと目が冴えて早く起きてしまう時というの日もあります。
そんな日がまさに今日でした。
昨日、洗濯や掃除といった細々とした用事は済ませていたので朝っぱらから針仕事をしていました。
先日、直径15ミリのミニミニ手まりにチャレンジしました。
あれから色々と考えてみましたが、やはりアクセサリーに加工することを考えると極小サイズの手まりは汎用性が高いです。
もちろん、既に手まりをアクセサリーにしている方は多くいらっしゃいますが、多くは直径25ミリで、場合によってはその大きさ故に派手になり過ぎてしまうかなぁ、と。
であれば、「小さくても作り込まれていて存在感のある手まりが作れればいいんじゃね⁈」
というシンプルな発想をしたわけです。
前回は作ったのは基礎的な「菊」の模様です。
見栄えよく、かがり方も比較的シンプルなものでサイズへの挑戦としてはちょうど良かったのですが、バリエーションを増やす上では、より複雑な工程の手まりにも挑戦しないといけません。
複雑な工程としてまず課題になるのは正確な「
地割」が出来るかどうか。
前回の「菊」は8等分割で地割もシンプルでした。
今回はぐっと発展させて8等分組合せ分割の作品に挑戦です!
ちなみに、8等分組合せ分割の地割をするとこんな感じになります。
土台をどこから見ても8等分になるように地割糸を渡します。
綺麗に等分される面が増えるのでその分だけ難易度があがります。
この画像の手まりは直径25ミリのためまだ比較的扱いやすかったのですが…
15ミリは流石に難しいです…
1ミリあるかないかのズレが全体に影響してめちゃくちゃ目立つ…サイズが小さくなる分、誤魔化しも効きにくくなるということでしょうか。些細なズレが全体に非常に大きく影響してしまうので微調整にかなり時間を要してしまいました。
それでもなんとか形にして仕上げた作品がこちら↓
「暫(しばらく)」という、歌舞伎の十八番として有名な演目がありますが、その衣装である長素襖(ながすおう)に市川團十郎家の定紋である三桝紋をイメージした伝統的な模様です。
かがり方自体は一筆書きのように糸を渡していけば良いので、そこまで複雑ではありませんが、歌舞伎由来だけあってカッコいい模様になります。
真上からみるとこんな感じ。
当初の予定では糸を2本どりで8段かがるつもりだったのですが、まりのサイズと糸の太さのバランスからすると、それは不可能だという事が途中で発覚。やむなく後半の白・黄緑・赤紫は一本どりに変更しました。
それでも違和感なく仕上げることが出来たので良かったです。
ドラちゃんもびっくり笑
今回は土台に桜色の糸を使ったので優しい印象になりましたが、模様的に濃紺や黒のような暗めの色を選択した方が、より引き締まって、暫のカッコよさをより強調できたかもしれません。
今度は配色を変えてまた作ってみたいと思います。
しかし、細かい作業をしているせいか、目がしぱしぱします。
普段は裸眼ですが、ハズキルーペでも買おうかと真剣に検討中です。